サンクトペテルブルグサンクトペテルブルグ
10月17日と18日、奥秩父の盟主金峰山と白く輝く岩峰の瑞牆(みずがき)山に登った。17日は塩山からタクシーで1時間、大弛峠をスタート地点として朝日岳を越え、金峰頂上へ向かった。巨岩の下をくぐったり、滑る岩をよじ登って、昼過ぎ、腕枕で寝そべったような尾根の先にある金峰の頂上2,599mに立った。天気予報どおり、厚い雲から雨が落ちてきた。岩陰には数日前の残雪もあり、大きな石と岩が重なる尾根道を滑らぬよう慎重に下る。標高差千百mの道のりは長かった。巨大な1枚岩盤の大日岩あたりで夕闇が迫り、富士見小屋からは暗闇の中をヘッドライトで道を探りながらやっと瑞牆山荘に辿りついた。
18日は前日の空がウソのような晴天。ルンルン気分で黄紅葉の森の中を1時間ほど上り返した。天鳥川を渡ったところから急登となる。木々の間から、遙かに白く輝く瑞牆の頂上が見えた。午前11時、日曜とあって混み合う頂上に到達。写真を撮り、果物等を分け合ってから、下った。途中、登る別グループの中にEさんの姿を見つけてビックリ。急に休みが取れて朝、新宿発のバスで来たという。元気だなァ。山荘で遅い昼食を取ってから、帰路についた。

瑞 牆 山

ロープを伝い、石のカドをつかんで
秋の木立を愛でながら登る
金峰の頂上付近からガスに包まれ、雨模様
下りは足取りも軽く
金峰の稜線から突き出る五丈岩。
昨日あそこから、下だってきたんだ
秋の日は短い。夕闇が迫ってきた
下る。ドンドン下る
白く輝く岩峰が見えてきた
巨岩の下を通って
ここを越すと天鳥川
天鳥川の先は急登の連続だった
18日の朝、目が覚めると素晴らしい晴天
大弛峠から山道にはいる
山頂に着いた。日曜で混んでいた。写真を撮るのも順番待ち。
掲載日 09-11-17
金峰山
 投稿・古谷 実/写真・斎藤雅敏と田中晃己
滑る岩を3点支持で慎重にすすむ
立ち上がる奇岩−何にみえますか?
数日前に降った雪が残っていた
金峰山から瑞牆山へ2日間の山歩き